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サザナミインコの卵詰まり 体験談まとめ

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うちのサザナミインコ、ミーちゃんはずっと男の子だと思ってた。

忘れもしない2020年11月3日に初めて卵を産み、女の子だと判明した。

うちのサザナミインコの性別を間違えていた1
どーも!ドラコ(@d0rak0612)です! な・なんと・・・うちのミーちゃんが女の子でした! 動物マンガ あとがき 自己紹介でこんなこと書いていたのですよ!! 登場人物(動物?)の紹介を書き換えねばなりません! もうだいぶ時間が経ってしま...

そのあと、発情抑制の対策を自分なりに行い

ミーちゃんは卵を産まなかった。

うまくいっているものだと思っていた。

まず現在の状況から

卵の殻がおなかの中に残っている状態。

ミーちゃん自体はとても元気で、食欲もあるし、たくさん遊んでいる。

ドラコはミーちゃんの体力を落とさないことと、

発情をきちんと抑制できる工夫をすることが課題。

毎日朝晩2回お薬を飲ませている。

もしかしたら、手術になるかもしれない・・・。

違和感を感じた4月20日の夜

ミーちゃんの下腹が膨れている気がした。

ミーちゃんは「溜めフン」をするので

フンをすると、おなかもペッタラになることがある。

しかし、今回は違った。

そもそも、フンをするときはいつも、尾羽をくの字に曲げて

ふんっっ!て感じに大量に噴射するのに

しっぽを伸ばしたまま後方にビャッと飛ばしてきた。

もしかして、おなかに卵があって曲げられないのか?

元気があったので産むのを待った4月21日

この日はルゥちゃんが休みだったので、様子を見てもらうことに。

ドラコ
ドラコ
ミーちゃんのおなかの様子教えて!
そんなに気にするほど大きいかな~?
ルゥちゃん
ルゥちゃん

左がまだ大きくなってないころのおなか。

向きは違うけど、右は明らかに下腹が膨れている。

うん、大きいと思う。

ただ、初産ではないし自力で産めると思うから様子を見よう

この日も普通に遊んで普通に食べて、産まずに終わった。

心配になって早退して病院を探した4月22日

今朝も産んでなかった・・・。

仕事に行ったけど、気が気じゃなくて早退する。

ミーちゃんは巣を作りたいようだった。

いっそのこと、紙をあげて巣を作らせてしまえば産むんじゃないだろうか。

卵詰まりが怖いということは知っている。

できてしまったものは仕方ない。

ドラコの発情抑制が失敗したんだ。

さっさと出させてしまったほうが、ミーちゃんのためだ。

ただ様子を見ていたわけではない。

とりあえず持ってる本やらネットの情報を読み漁った。

カルシウムとビタミンB群を与えると自力で産卵する場合があるとの情報を見つけた。

そういえば、しきりにカトルボーンをかじっていた。

カルシウムを欲しているのか!

近くのホームセンターに走り、カルビタバードというサプリを買った。

 これで、産卵の助けになるかもしれない。

病院にかかる前にできることをやっておこう。

そのとき、ふと・・・

もし、このおなかの膨らみが卵じゃなかったら・・・

臓器が腫れているとか、腹水とか、腫瘍とか・・・

卵だったら、固いものが触れるはず・・・。

ミーちゃんを保定して、そっとおなかを触ってみた。

ぷよぷよしてる・・・卵じゃない・・・?

さっと血の気が引いた。

卵じゃなかったなら、別の病気なら数日放置してしまった。

鳥の診察・治療ができる動物病院を探した。

診察で卵だとわかった4月23日

鳥の診察をしている病院を数件探し出しておき

一番診てもらいたい病院に電話してみたところ

その日のうちに診察してもらえることになった。

事前に問診表を書いて持っていくところだったので

気づいたことを事細かに書いて、持って行った。

うちには車がないので、移動はタクシー。片道2000円。

ドラコ
ドラコ
ケチってられない。
金がなくなったら
ドラコは泥水でもすすってりゃいい

診察してもらって、レントゲンを撮ると卵だったことが判明。

まだ上のほうにあるけど、大きさも殻のできも問題ないとのこと。

ああ・・・よかった・・・。卵だったか・・・。

先生には、「産まれるまで安心できない。卵詰まりは怖いから」と言われた。

そうそう、卵詰まりが怖いから元気なうちに連れてきたんだ。

先生はミーちゃんのおなかを少しマッサージしてくれた。

まだ詰まっているわけじゃないし、きっと自力で産んでくれるはず。

「自力で産ませたほうがいい。でも明日までに産んでなかったらまた連絡ください」

そう先生に言われて診察は終わった。

自力で産めるものだと思っていたので、何も心配していなかった。

自分が代わるから助けてと祈った4月24日

その日の朝も期待していたけど、産んでいなかった。

診察時間になっても産んでいなかったので、病院に電話した。

「じゃあ、今日もまた連れてきてください」

11時に診察してもらうことになった。

ミーちゃんのおなかをマッサージして卵を出す作戦。

先生がマッサージしてるのに、ミーちゃんが全然いきまない。

先生が「ここまで来てるのに何でいきまないんだろう?」って言ってた。

しばらくマッサージしてると、ミーちゃんがプスップスッと言い始めた。

これがいきんでいる状態みたいで、先生が「そうそう!がんばれー!」と言っていた。

だんだんクチバシが白っぽくなってきて、心配になった。

卵も全然出てくる気配がない。

「卵管の入り口に邪魔してるものがあって出せない」と言われた。

「麻酔かけて出します。この子、危ないかもしれない。」

頭が真っ白になった。

え?あぶない?
今朝まで元気にリンゴ食べたのに・・・

ただ、放置したらもっと危ないのはわかっていた。

先生にお願いした。

先生はミーちゃんを連れて処置室に行き、ドラコは診察室に残された。

診察室で、祈りながら待った。

怖かった。

ずっと泣いていた。

ごめん・・・ごめん・・・ミーちゃん・・・

なんであなたをこんなに苦しめてしまったんだろう。

お願いします。私が代わりに引き受けますから

どうか、どうかミーちゃんを助けてください・・・

どのくらい時間が経ったか・・・

ミーちゃんがキャリーに入って戻ってきた。

殻がまだおなかに残ってるとのこと。

「とりあえずいったん休憩させます。待合室で休ませてください」と言われた。

「何か変わったことがあったらすぐに声かけてください」

先生はすごく動物思いの先生だと思った。

待合室でミーちゃんの様子を見ていた。

涙はだーだー出っぱなしだから、よく見えなくて

袖でごしごし目をこすりながら見てみると

なんとミーちゃんは保定で乱れてしまった羽のお手入れを熱心にしていた。

診察の間に先生が見に来てくれた時も、羽繕いをしていて先生はほっとしていたようだった。

ずっと泣いていたドラコを心配してくれたのか

隣の席のポメラニアンを抱っこした女性が話しかけてくれた。

大丈夫?どうしたの?とか、慰めとかそういうんじゃなく、

狂犬病の予防接種に来てるワンちゃんたちが大泣きしているのを聞いて、

「あら~注射はみんな怖いわよねぇ?」みたいな感じで笑顔で話しかけてくれた。

それからミーちゃんの診察が来るまでずっと話し相手になってくれた。

その優しさが嬉しくてまた泣けた。

ミーちゃんを「きれいでかわいい鳥さん」だと言ってくれた。

ミーちゃんがまた呼ばれた。

先生はいろいろ手を尽くしてくださったけど

卵の殻は出てこなかった。

出すには手術をするしかないと言われた。

入院施設がないため手術は別の病院でするしかないとのことで

先生がいろんな病院に電話をかけてくれたが、どこもいっぱいだったらしい。

受け入れてくれるところが今どこにもありません・・・。

先生は辛そうにその事実を話してくれた。

さっきまでメソメソ泣いてたくせに、急に覚悟を決めたドラコは先生に言った。

ドラコ
ドラコ
うちで看病します。
家でできることを教えてください。

以下の2点を言われた。

・とにかく温めること(30℃くらい)

・たくさん食べさせること

自分で出せるかもしれない。

おなかにあっても大丈夫だった子もいる。

手術も検討しましょう。

明日も連れてきてください。

そういわれて、今回はお薬をもらって帰った。

家に帰ってきてから少し安心した4月24日

処置室から出てきたミーちゃんは、麻酔のせいでショボンとしてた。

ショボンとしながら、敷いてもらった紙をもしゃもしゃして

先生に威嚇していた。

家に連れて帰るのは怖かったけど、ミーちゃんは帰りが分かったのか

元気な様子でピョロピョロ言い始めた。

部屋に戻りアーちゃんを見ると、キャリーから飛び立った。

小さいケージに移し、ヒーターで温めて、

リンゴやらシードやら好きなものをたくさん入れたみた。

いつも通りたくさん食べるし、ケージの中でぶら下がるし

すごく元気そうに見えた。

急変もあり得るし、嘘つき食べをしているかもしれない。

そう思ってじっと見ていたけど、リンゴは少なくとも全部食べてる。

一日ずっと観察していた。

ここから当日のメモ

おしりから透明の液がダラダラ流れてきて、おなかの羽まで濡れている。

気持ち悪いのかしきりに羽繕いしている。

麻酔のせいか、おしりを刺激され続けたせいか、お尻の穴がゆるんでる?

排泄がうまくできなくなった?

でも出ないよりは出てるほうがいいか・・・。

ずっとケキョケキョと発情の声みたいなのを出している。

発情?こんなときに?

もしかして卵巣にも異常があるんじゃ・・・。

いろいろ不安になる。

一か所にとどまってずっと鳴いてる。動けないの?

全然フンが出てない。

食べてるけど出てない。

17:39 フンが出た。尿酸もある。

18:39 もらった薬を飲ませた

グリーンピースやコーンも食べている。

このまま元気になってくれれば・・・
ドラコ
ドラコ

せめて5分早く!正直に話して上がらせてもらった4月25日

その日はどうしてもどうしても抜けられない仕事だった。

だから後ろ髪引かれる思いで行ったけど

幸い、ルゥちゃんが13:00まで家にいてくれたので

お昼に状況を送ってもらった。

とりあえず、いつもと変わらない感じだったのでひと安心。

ただ、仕事の日は頑張っても診察時間ギリギリになってしまう。

このときばかりは、もう正直に話すしかない!

少しだけでも早く帰らせてもらおう!

ドラコ
ドラコ
インコを病院に連れて行きたいので
5分だけ早く上がらせてください!

ありがたいことに、動物好きばかりの職場だからみんなわかってくれた。

吐きそうになりながら全力疾走。

早いバスに、早い電車に・・・駅から自宅までも、とにかく走る・・・!!

家について息を乱しながら休憩する間もなく

ミーちゃんに薬を飲ませ、キャリーにカイロを貼って

タクシー乗り場まで全神経をキャリーに集中させて向かう。

病院に着いたらすぐに診察してもらえた。

ミーちゃんの様子を見た先生はビックリ。

「いいことなんだけど、こんなに元気なの?」

ドラコ
ドラコ
発情の声も出してるし
小さいケージの中で暴れてるんです。
元気なんでしょうか・・・?

「発情できるぐらい元気なんだ。もっとグッタリしてると思った」

「手術も考えるけど、これだけ元気ならこのまま様子を見ましょう」

発情抑制方法を聞いて、その日は終わった。

このまま変わらなければ、間隔をあけて定期的に診てもらう感じになりそうだ。

急変の可能性ももちろん忘れてはいけないけど

ミーちゃんは、今も元気にしている。

そして4月30日

ドラコは5月1日にワクチンを打ちに行く。

そうすると、しばらくは動けなくなることが予想できた。

自分のコロナワクチン接種の前日にまた診察してもらった。

ミーちゃんは鳴いてるニャンコの声を聞いて、待合室で大声で叫んだり

目を吊り上げて先生にピョロピョロ文句を言ったりしてた。

明らかに病院に慣れていた。

元気にしてたから先生も安心していた。

このまま、殻が出ちゃえばいいのに。

このまま何もなく平和に、おばあちゃんインコになって

苦しいこともなく眠るように飛び立ってくれればいいのに。

そう願わずにはいられない。

あとがき

この記事は、自分の記録のために書きました。

情報提供でもありませんし、参考になるとも思っていません。

数ある中のほんの一例の紹介だと思っていただければ幸いです。

すぐに異変に気付けること

元気なうちに病院に行くこと

これがすごく大事だと今回改めて学びました。

運が良かった。

もしかしたらドラコの命は、大幅に刈り取られたかもしれませんが。

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