どーも!ドラコ(@d0rak0612)です!
知ってることも大事だけどね、実際に見ることのほうが何億万倍も大切なの。
ここで、物語をひとつどうぞ。
死神と噂された少女
あるところに、動物が大好きな少女がいた。
その少女は、毎日毎日動物たちと共に過ごし、飽きることもなく眺めていた。
年頃の子たちが好むオシャレやゲームなどには全く興味がないようだった。
ひたすら動物のことを考え、時間を忘れて動物を見続けた。
周りの人たちは、そんな少女を微笑ましく思いながらも、変わり者だと言っていた。
ある日、少女が「お願い、動物の具合が悪いから獣医さんを呼んで」と泣きそうになりながら大人たちのところにやってきた。
大人たちが慌てて少女の言う動物のもとに駆け付けた。
しかし、具合の悪い動物は見当たらない。
少女の指さす動物を見てみても、いつもと変わらない様子だ。
「何が具合悪いだ。元気じゃないか」
「違うの。いつもと違う咳をしていたし、ゴハンもあまり食べていないの」
少女以外の者たちは、異常を全く感じられなかったため、その少女を叱った。
「ちょっとお前は神経質なんじゃないか?こいつは元気だよ」
「でもっ・・・」
「こっちは仕事があって忙しいんだ。邪魔しないでくれ」
少女はなおも泣きそうになりながら獣医を呼ぶように懇願したが、大人たちは相手にしなかった。
数日後、動物が一頭死んだ。
少女が具合が悪いと言っていた動物だった。
それから何度も同じようなことがあった。
少女が具合が悪いと言った動物は数日後、早いとその日のうちに死んでしまった。
少女は動物が死ぬたびに大泣きした。
少女が動物の死を予言しているようで、次第にみんな少女を気味悪がった。
少女を除く、みんな誰一人として動物の異変に気付かなかった。
1人がぼそりとつぶやいた。
「あいつは死神なんじゃないか・・・。」
即席ものがたりの解説
はい。下手な物語でごめんなさいね。
ところでこの物語の少女ですが、もちろんドラコのことです。
ドラコは死神でも何でもないです。ついでにいうと少女でもないです。
なんで他の人が分からなかった異変に気付けたかってことですが、簡単なことです。
よく観察していたから、です。
平常状態が分からなければ、異常なんて気づかないんですよ。
そして動物種としてではなく個々の特性を知るには、一匹一頭一羽をしっかり時間をかけて観察しなければ、わかるわけがないんです。
実際はこんな感じでしたが・・・物語は控えめじゃ面白くないでしょ。
一緒に作業する人には、自分の感じたことを伝えていました。
だから、だんだんとその人も動物の異常を感じ取ってくれるようになったのです。
味方は増えても結局信じてはもらえず・・・。
信じてもらえないことが多く、救えなかった子もいる
ペットだけじゃなく、自分の担当する動物たちはしっかり観察します。
それで、ちょっとした異常にすぐ気が付けたら、すぐに対処してその子は命を落とさずに済みます。
自分の担当動物が自分のものでないときが厄介なのです。
上司に相談しなければならないからです。
上司がGOサインを出してくれなければ、勝手に手を出すことができません。
それで、異変を感じた時にすぐに報告をするのですが、たいてい「気にしすぎ」「気のせい」で片づけられます。
どんなにちゃんと見てくれ、もっと見ててくれといってもダメなんです。
ちょっと見て、誰でもハッキリわかる異常になったら、もう手遅れなのに・・・。
幸い体力がありでみんなが気づけるまでに悪化しても、持ち直してくれる子は助けられました。
でも、救えなかった子のほうが多いです。
観察を続けている人のほうが分かっているに決まってる
動物をしていく真髄は「観察にある」と思います。
ベテランの一瞥よりも、新人の長期観察のほうが勝ると思います。
ダーウィンだってシートンだってファーブルだって、5分やそこら生物を見ただけでその子がどういう子なのかわかると思います?
どんな能力の持ち主だよって話じゃないですか。
でも、その当たり前に思えるようなことを誰もわかっていない。
ちょっと見ただけで自分は理解できるだなんて、ただの驕りです。
経験者にありがち、過去の経験ばかりを見つめて目の前の子を見ない。
それで、この子治るんですか?
つまりどうして欲しかったかっていうと・・・
私の言うことを信じてほしかった。
すぐに信じてくれれば、話を聞いてくれれば、助けられた子はきっとたくさんいた。
私は大した人間じゃないし、誇れるような資格もない。
それでも、動物は誰よりも熱心に観察してきた。
自分が傷つけられて血を流しても、精一杯向き合ってきた。
変人だのなんだの言って、そんな姿を見てきていたのに、なんでロクに見ていない自分の感覚のほうを信じるのか。
それでいつも助けられなかったのに、なんで私の言うことに耳を傾けてくれないのか。
というかそもそも、何で小さなSOSがわからないのか。
わからない。わからない。
私は称賛の言葉なんていらない。
その評価なんて私にとって意味はない。
ただただ、あの子たちを助けたかった。
助けるために、私を助けてほしかった。それだけ。
あとがき
今日はずいぶん激しい文章になってしまいました。
なんで急にこんなことを書いたかというと、現在もその問題にぶち当たっているからです。
私の意見が聞き入れられなかったのは、大学時代もだったのですが
現在の仕事でも、観察している私の意見より、上司の長年の経験からくる勘とやらが優先されております。
最後まで読んでくれてありがとう♪
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