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【読書感想】救国ゲーム 結城真一郎 著 

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「救国テロリスト vs 天才官僚」という帯に惹かれて、衝動買いしました。

年末年始はちょっぴり長めのお休みですからね、本を読みまくりたいと思いました。

特にこう、【天才】というものに心惹かれますよね。

脳みそがバチバチするような話が、凡人のドラコは大好きなんです。

ネタバレしないように語るのは非常に難しいので、ネタバラシ風の感想でいきましょう。

自分の感想も含めてダラダラと。

物語のあらすじと感想

まず、この話の軸となるのは「地方の価値」について。

地方と言ってももう数名しか住人がいないような限界集落のことです。

都会に住んでいる人はあまりなじみがないことでしょうが、「地域の活性化」などよく聞きますね。

自分の住んでいるところが過疎化してきて何とかしたい!!

こういう場所をなくしてはいけない!!

と思っている人たちが色々な案を出して、そこ特有のビジネスなんかを展開しちゃってうまくいくこともあるようです。

ドラコの実家はそこそこ田舎なのですが、そこまで過疎化しているわけでもないので、政治的な側面とかも含めて何の想像もできていなかったのです。

そんな知識もほとんどなく、特に何も考えていなかったドラコに、この本は問いかけてきます。

「日本が破綻しそうだという時に、限界集落を維持していく必要性はなんだ」と。

とにかく、不便です。田舎ってところは。

病院も、学校も、図書館も、スーパーも・・・いろいろなものが遠い。

そしていろいろなものが、ない!!

そして、必要なものを求めて外出するのに、並々ならぬ気合が必要。

引きこもりには全く向かない環境です。

何というか、自然が好きだからとかそんな軽い理由で住むには色々と不便を強いられるものですね。

今回のお話は様々な見方の中から、主に「日本という国から見た地方について」です。

日本自体が倒れそうな中、資金を地方に垂れ流し、そこを維持する必要性があるのかと。

舞台は、とある限界集落。そこで殺人事件が起こります。

被害者は、非芸能人でありながら国民的大スターとされる男性。

限界集落の地域活性化のためそこに移住し、そこの移住者を増やして事業の手助けをしていました。

過疎問題、地域創生・・・最終的には国に頼らず自立した地域にする。

容姿の良さと、そういった取組があって注目される存在となった被害者。

それに反対する側、若女の能面をつけて派手な着物を着て、動画にて反対意見を発信する、この物語でいう犯人側。

「地方を捨て、国民は全員強制的に大都市圏に移動せよ。」

テロリストにしては、なんと風流のある佇まい(見えないけど)。

対立する意見、盛り上がる聴衆。

二人の意見をまとめ動画にするという描写が今風です。

これからどんな風な話の展開になっていくんだろう!?

そんなワクワクした出だしです。

そして私は気づいた。3分の1を読み進めたあたりで。

あ、犯人わかった。

まぁ、犯人と思われる人物は割とすぐに明かされます。

問題はそれを成し遂げたトリックと動機。

事件現場にたまたま移住してた人と天才官僚がまさかの中高の同級生で、そこに住む住人と記者と力を合わせて解決していくのですが・・・。

メイン人物がみんなめっちゃ頭良すぎてワクワクします!

そして、はたと気づいてしまいました。

被害者と犯人、言ってること同じじゃない?

そう、アクセスは違うんですよね、地方をどうするかっていう部分の。

一方は創生すること、もう一方は潰すこと。

それでありながら、金は地方に流さない、つまり国を立て直すという部分が一致している。

・・・被害者と犯人が共犯というシナリオなんじゃ・・・

ドラコには中学受験用の数学も、ドローンの仕組みも全く解けなかったのですが。

さぁ、ドラコの予想は合っているのでしょうか?

この著者の方の本は初めて読みます。

若いのにこんな大作!!!すげーーー!!!(語彙が・・・)

うちのインコたち

ふたりとも鼻炎で点鼻薬を続けています。

ドラコ
ドラコ

動物とは関係ない感想文だよ!

最後まで読んでくれてありがとう!

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